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第2章 「福包(ふーぱお)」の誕生。 [四角餃子開発物語]

相変わらず、カフェのバックヤードでは餃子計画が着々と進行していた。

ドン・タニシ 「餃子専門店やから『珍包』の仲間も作ってやろうぜ。なんか案はないか?」
キマコ    「鴨の餃子とかあったら私食べたいです」
タニシ    「俺は鴨は苦手やけど、作ってみてくれ」
キマコ    「了解!」

と、軽く言ったもののキマコ嬢悩む。
鴨は好きだけれど自分で調理したことはない。
たかちゃんに相談するにも方向性だけはこちらで決めておかないと。
鴨と相性のいい野菜はなんだろう。鴨、鴨、鴨・・・鴨ネギ?
鴨に独特の風味があるから少しくせのある系がいいよね。クレソンとか、白ネギとか。
とりあえず、やってみる。味の感じは? 

当時、ドン・タニシのカフェでは月替わりオムライスというメニューがあり、人気だった。
お客様は喜んだが、月替わりのメニューを考えるキマコ嬢は悩んだ。
けれど、この試練はキマコさんにとってあとあとメニューのアイデア出しに生かされることになる。
オムライスの場合、ソースは何にするかを考えるのではなく、卵を使った料理を考える。
親子丼、お好み焼き、オムレツ、サラダ・・・。
今度はそれをオムライスで作るとどうなるか、という風な感じで。
もともと卵とベストマッチのメニュー、素材と味付けが同じなら合わないわけがない。
ただ、まったくのオリジナルメニュー。レシピがあるわけではないから、
同じ素材を組み立てなおしておいしく仕上げるには、至難の技で、そこからもう一工夫必要だった。
苦労の末、親子丼風オムライス、お好み焼き風オムライス、サラダ仕立てのオムライス、
とろとろチーズのオムライスなど名作が生まれた。

話を餃子に戻そう。
鴨の餃子に何を使う? 鴨の料理って何だろ、鴨のロティ、鴨とクレソンの鍋、鴨南蛮・・・。
クレソンと白ネギをそれぞれ試す。クレソンだと弱いかな。やっぱり鴨南蛮の白ネギくらいの
インパクトが欲しいな。そう、鴨南蛮のイメージ! ならいっそのこと皮もそば粉の皮にしたら?
とにかく案はできた。たかちゃんに相談。
こちらの無理難題にもプロの知識と技で応えてくれるたかちゃん。
「白ネギの甘さがもう少し欲しいから揚げネギも少し入れよう」
国産鴨の手配から鴨餃子のあんまで。希望以上の仕上がりだ。
しかし当初そば粉での製造は皮屋さんが難色を示した。作るのはお手のものだが、
アレルギー原料のため製造に関して考慮しなければならない問題が多々あった。
それでも、たかちゃんの熱心な交渉も伝わり、そば皮も受けてくれることに。

福包焼面250.jpg福包断面250.jpg

元禄時代から届いたネーミング。

名前はどうしよう? 珍しい包み方で「珍包」だから・・・
鴨の餃子は・・・もっと高級なものを入れるイメージ、もしくは食べると幸せになれる・・・ 
そう! 福を包むと書いて「福包」。中国読みにしてふーぱお。
我ながらなかなかいい名前じゃない?とキマコさん。
これは本当に偶然なのだが、この後、ある文献で衝撃の事実を知ることになる。
日本で最初に餃子を食したのは水戸(徳川)光圀だそうで、それは鴨の餃子であった。
そしてその餃子は「福包(ふくつつみ)」と呼ばれていたと。
この不思議な出来事は、はるか元禄の時代からのメッセージなのか?

次回、「海包」の誕生。
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四角い餃子を注文する

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